■ 謎のプロット ■


今とは違う時間、こことは異なる生物が宿る場所。
現代世界では「パラレルワールド」と称される世界。

その世界では、様々な生物が闊歩し、その生物全てが、知性と呼べるだけの能力を持ち、文明と呼べるほどの生活を営んでいた。
そして、文明を持つ生物の宿命。「主」たる種族がこの世界には存在した。

       竜。

種としての絶対数は、他の種族と比較しても少ない彼らだったが、その尋常ならざる力と類い希なる知性は、完全に他を圧倒していた。
その能力において、竜族に勝てるものは皆無。創世の時代から、他の種族を支配・統一し、この世界の主としての地位を守り続けている種。
その事実は揺るぎようもなく、この世界に住むもので彼らに異を唱えようとするものは、誰一人としていなかったのである。

・・・ここに生まれた竜族の子を除いては。
彼女は、望まれなかった子。
竜族の長の娘として生を受けながら、寵姫の子であるがために捨てられた子。
一命を取りとめ、「ニンゲン」種に育てられた子。
竜族の長の血を受け継ぎながら、竜の歪んだ心を持たぬ子。

その彼女が齢16の誕生日を迎えたその日。
時代は動いた。
「非竜抹殺」。
竜王が出した勅命は、ある種「乱心」であった。しかし、慢心の竜族達はこの命を受けて、全ての種族の駆逐に乗り出す。竜族の中にも反旗を翻す者がいたが、大勢に飲み込まれ、身動きの取れない者ばかりだった。

彼女は感じた。この時より他には無いと。
彼女は立ち上がった。竜王を倒すのは今だと。
彼女は分かっていた。竜族の、悪しき心をうち砕くのは今だと。

彼女の名は「輝竜」。
この名は、後の世に広く伝えられることとなる名。
「革命竜女」と・・・。

・・・っていうか、いい加減なお話だな、コレ。


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